木と語らい、木を知る ~悠久の美~
 
 
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再生のための古民家解体
 
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古民家茅葺屋根葺替え
 
 
木組みの知恵と工夫で、百年後を意識する古民家再生とリフォーム
古民家には、先祖の歴史や時間の積み重ねといった、そこにしかない大切なものがある。

そこに住む家族の「思い」を伝えていくこと、ある意味でそれこそが、伝統的な家を再生やリフォームする意義なのです。伝統というものは、ただ守っているだけは衰退します。
一方で、私達の生活は昔に比べて格段に便利になり、冷暖房、照明などに使われるエネルギー消費量は、増加の一途を辿っている。
その結果、大気汚染や地球温暖化といった深刻な環境問題が引き起こされている、「シックハウス症候群」も社会問題となり、あらためて自然素材のよさが見直されている。
私達は自然力を最大限生かした民家再生や住宅リフォームで循環型環境共生社会を目指して参りたい。また、先進国と後進国の経済と環境格差問題が現実味をおびて来ています。
一方、日本の人口は少子高齢化時代に入り今後ますます、人口は減少し続け2100年には現在の約半分の6千万人位と云われています。即ち、明治時代の人口比と同じです。
日本として抱えている諸問題を解決するには、21世紀プランを市民自らが立上り、作成し行動を起こさねば成らない時期に来ていると云わざるを得ません。
地域が持つ歴史的文化や暮らし方、或いは経済の仕組みを十分に考慮した地域ビジネス計画、そして、地球環境保全と保護、子供と高齢者の日常生活に配慮した「安心で安全な」地域コミュ二ティーの社会づくり、街づくりが求められています。
逆に世界人口は増え続け、2008年現在67億人とも云われています。
 

 
自然の力と喧嘩をしたら人間が負ける…! そこに「匠の知恵」がある。

実際に樹に触れてこそ分かる日本建築の「美の粋」
技術者と技能者の違いはどこにあるのか。
たとえば、技術者は学問的に建物を勉強してきた人で、技能者は棟梁などの匠(職人)のことを云います。
技術者のよさは技術の論理を知っていることで、技能者のよさは実際に建物を造る技能があることです。しかし、技術者も技能者もどちらかひとつだけ知っていても、これまた困るのです。
何でもかんでも理屈で押し通そうとしてもよくないし、また、匠の考えだけで押し通してもよくないのです。それぞれ仕事の内容が違い、専門性に応じて任せておけばいいのかも知れませんが、自分の得意なところだけを知っていても、本当のところが分かりません。
理屈が専門の技術者も現場の仕事を多少とも知っておく必要があります。
今、多くの技術者も大学を出ているせいか、職人と話しをしない傾向の人がいる。
大学を出た技術者達が少なかった時代は、現場の事務所にいる技術者と職人が仲良くやっていました。技術者は事務所にいて図面を描いたりする仕事が多く、そればかりでは退屈するので職人の仕事をしているところにやって行き・・・。
ちょっとノミを使わせてもらい、あるいはチョウナをやらせてもらい、実際に道具を使ってみることをした。そういうことが大切なのです。

理屈が優先する現在の設計者たち。
匠の仕事は理屈だけではわからないことが多いのです。
現在の設計者は技術者が実際に道具を使ってみることで初めて分かることがあるのです。
現場の仕事を多少でも知っていることでノミの跡を見ただけで、これはどういう彫り方をしたのか見当がつくようになり、又どういうところが難しいかということもわかるようになります。
現在の設計者は理屈優先だし、建築基準法が存在しますから、文化財の修理や古民家再生にもコンクリートや鉄骨を使いたがる人がいます。
設計者が計算して建てたものでも地震で壊れた例はいくらでもあります。

棟梁の責任とは・・・、経験の重要性。
そういう時は、彼らは必ず計算外の荷重がかかったから仕方がないといいますが、昔の棟梁たちは計算外の荷重が掛かったなどという便利な言葉は使わない。棟梁たちが建てた建物で、それこそ計算外の荷重がかかってもびくともしないで、今に残っているのです。
そのことを見落とさないで頂きたいのです。
理屈も大事ですが、実際に今、建っている建物をよく見るということが一番、大事なことだと思います。設計が専門の人ほど少しは道具の使い方を知って貰い、実際に樹に触れること…。
その経験こそが重要と思います。

「道具」の使い方や「樹」に触れること。
いま、問題化している耐震強度偽装問題は、設計に携る人たちが「道具の使い方」や「樹に触れる」時間を持ち得ていれば、起こり得なかったと思う。
住宅は、住まう家族の生命と財産、その地域に張り付いた生活の全てを包む「器」であり、通常の商品とは大いに違うのです。
今回の耐震強度偽装問題は、欠陥であろうと、周辺の住環境を破壊しようとお構いなしに建てて売り逃げる、それが地域活性化だという社会構図のなかで起きてきたと思います。「安全で良質な住宅」に住みたいという願いを多くの国民は抱いています。
安全への関心は阪神大震災以降とくに強く、良好な環境や美しく誇りの持てる街なみへの期待も募っている。この度の偽装問題は、ミスや過失ではなく、あくまでもなりふり構わず「早く安く」売り物を造って市場競争に勝つという意図的行為であり、危険な欠陥商品をそれと知りながら売りつけた犯罪である。
一方、建築確認の審査は、本来、柱、梁の配置、配筋などの構造設計が妥当かなどをみるところであるが、実際には行政の審査機関や民間の確認機関に、キチンと構造を審査できる人がほとんどいない。現在の建築確認は、建築基準法にのっとって正しい手続きで設計されているか、を審査するのみである。

偽装問題で問われる一級建築士の社会的責任とは・・・。
全国に約27万人の一級建築士がいると云われているなか、構造設計に携っている一級建築士は約9千人で、またそのごくわずかな人が行政などの審査に携っている。
この態勢で、大量の建築確認、即ち、構造設計を厳密に審査するのは難しいと云わざるを得ません。建築確認制度は、1950年の建築基準法で創設される。
当時は戦後の復興で、全国に多数の建物(プレハブ化)が建築されようとしていた。
建築技術の面から「良質の建物」が建築されるための法制度として、建築士法と建設業法が制定された。一定の資格者や免許業者を通じて建築することで、一定水準以上の建物が建築されると考えたのです。
従って、欠陥建物についての責任は本来、「建築士や施工業者」にあるべきで、あるとされていましたが…。しかし、1998年建築基準法の大改正で、民間開放に伴い今まで、確認機関でしかない建築主事の権限が、「検査機関」へと一歩踏みだしたあたりから確認制度への期待ばかりが大きくなる。建築主事が民間の建築技術を十分に理解することなどは難しい。
また技術的問題の全てをチェックすることは不可能に近いと云るを得ません。ましてや、現場の施工のすべての「検査」は無理がある。この実態を改めて知らしめたのが、この度の偽装問題であると思えます。 ちょっと想像してみて下さい。

やっと、本来の姿に戻った一級建築士のありかた。
2008年11月28日施行の改正建築士法により、一定規模の以上の建物については新たに、「構造設計一級建築士」、「設備設計一級建築士」の有資格者がいなければ申請書類は認められなくなる。主に、一級建築士がカバーするのは①意匠(デザインなど)、②構造設計、③設備設計の三分野に分かれる。 意匠(デザインなど)に関して一級建築士資格は必要ないと思うのだが・・・。
 
 

屋根:入母屋瓦葺
 

屋根:桧皮葺入口
 
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大正ロマン:和洋造入母屋玄関
 
 

意匠: 書院造広縁
 
 

構造:大黒柱仕口と内法貫
 

 
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