西岡常一棟梁の遺徳を偲ぶ 〔2008年9月4日、生誕100年〕
 


宮大工の技法と精神:〔65分➠10分〕

大陸から伝えられた寺院建築技法は日本の風土に合うよう様々な工夫がなされ、法隆寺で大成された。法隆寺には他の社寺にくらべ、ゆったりとした大らかさがある。
その大らかさをもたらす原因について棟梁は、「檜の非常に良い大きな材料があったことが根本であるが、細かい技術的にことはなく、仏教に対する深い信仰心とか、工人同士がお互いに横の連絡がとれ、それぞの立場、立場をも理解しあってつくっているからだ」という。

西岡棟梁は技術の底にひそむ根元的な考え方を見出すことが大変巧みで、また、それを大変重視され方である。
この講座全編に西岡棟梁のそうした宮大工としての哲学が見うけられるが、特にこの第一巻では、題名に示すようの技法を裏打する精神が数多くのべられている。

たとえば、「規矩という言葉は近代では堂の反りとか軒の反りと考えるが、そうではなしにもっと大きな伽藍全体の形をかなえることが規矩であると思う」といっている。
しかし、今回映像ではじめて法隆寺の修理が論じられることは一つの貴重なっ証言となろう。

 

 
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