木と語らい、木を知る ~悠久の美~
 

高橋邸古民家マンション内移築再生

買い替えできぬ『持ち家』、夢の移築再生やリフォームで人生も変わる
建てたとき、買ったときには、気にいっていた戸建てやマンションでも、時間がたつにつれて、いろいろと不満がでてくる。

我慢をやめたとき、家族みんなの人生が大きく変わる。
「ちょっと我慢すれば済むことだから」とあきらめてしまっている人が多いのではないのでしょうか。
世代もかわり、ものも増えて収納できない和室や寝室。そして暗く、寒い浴室、あるいは手狭で使いにくいキッチン。
そうした不満・不便を解消し、より住みやすくするのが「民家再生やリフォーム」だと考えている方は多いでしょうが、私たちは民家再生やリフォームの意味はそれだけではないと考えています。
文化や住環境が人間に与える影響は非常に大きいので、伝統文化を活かして、家の中を作り替えることで、住む人の人生観すら変えてしまう。民家再生やリフォームには、それだけの力も効果もあります。
建て替えではないとそこまでは、と思われるかもしれませんが、そのようなことはありません。
例えば、マンション空間内の民家再生やリフォームの場合には、ある程度制約がありますが…。
基本的には「民家再生やリフォーム」でやりたいことを実現できると考えて良いのです。
差し迫った不便がなくても、生活を一新するための「民家再生やリフォーム」というものを、前向きに考えて頂きたいのです。
ご祖父から遺して貰われた、大正ロマンの和洋折衷古民家(移築再生前)

固定観念をなくせば思いもよらない空間があなたの身近に…。
効果的な古民家移築再生やリフォームプランを考えるためには、固定観念をなくしてみることです。
例えばキッチンを例に見てみると…。
流し台は手元を明るくするため窓際、レンジは換気を考えて壁際、収納は床を広くするために天袋に、といった固定観念の結果、何となく薄暗くて天井の低い台所で、奥様はいつも背中を見せている、という構図ができあがっています。
そこで、思い切って流し台を部屋の中央や対面式に移動してみると…。
それまで、常に壁に向かって料理をしていたのが、庭や青空を眺めながら、あるいは居間にいる家族を見つめながら料理ができる。
部屋が明るくなったのと、料理もおいしく見えるし、家事の合間の憩いのお茶も味が変わる。
和室・居間やキッチンが家族にとって「居心地のいい場所」になるのです。
私どもは、和室・居間やキッチンは家の中心だと考えています。
和室・居間やキッチンに家族が集まるようになると、その家族全体に活気が溢れてきます。
平面図:古民家移築再生前
平面図:マンション内移築再生後:(画像をクリック⇒拡大

施主の立場で考えてくれる専門家や施工業者を…。
古民家再生やリフォームを思い立つたら、予算に合わせて内容を考えていくのではなく…。
まず、やってみたいことを全て書き出してみることをお勧め致します。
リスト及び概略プランができたら、専門家に大まかな概算や問題点を尋ね、それを目安にして優先順位をつけ本格的に計画に入ります。
一方、専門家や施工業者選びは、施主の側にたって考えてくれるプロを選び、価格の高い安いだけで選ぶのではなく、お客様自身のやりたいことをできる限り実現してくれるところで、さらにプロなりの新たな提案を提示してくれる「専門家や施工業者」ならば、申し分ありません。
移築再生やリフォームの結果次第では、これからの生活が大きく変わってこることを考えると、予算から入るのではなく、好きになる生活づくり計画から入らないと、将来後悔することになりかねません。
あきらめていたことが可能になる。古民家再生とリフォームは、あなたの“夢”を実現するチャンスなのです。

古民家、マンション内移築再生の様子
古民家移築再生前の既存古民家解体
移築再生前のマンション内部(スケルトン購入)
古民家をマンション内移築再生施工過程をみる、和室(8帖)の完成まで
古民家部材をマンション内部に活用

高橋様のおことば: 移築再生のお礼
 


思いつくままに、今回のことについて書いてみます。
気になっていたのは 2でした。
まず、住戸としてみた時に、新旧がうまく馴染むかどうか、バランスがとれるか。
2つ目は、旧家屋の部屋は10畳という広さと天井の高さがあり、まわり廊下というゆとりがあったので、マンションにおさめた時に、当然、縮小されますから、その雰囲気を保てるかどうか、とってつけたようなことにならないか ということでした。
正直のところ、手間とお金をかけるだけのことがあるのかどうかが不安でした。

さて、出来上ってみると、違和感が全くありませんでした。
部材の良さに加えて70年前間、暮らしてきた生活の色が白い近代的な壁紙に見事に、つり合っておりました。
 8畳の広さになった旧10畳の部屋は障子に囲まれ、思わず「ウワァ」という感動が迫ってきます。
リビングから、その部屋を見ると、何とも、いえず風情があり、昔の空気がただよっている感じです。
柱にさわりたくなります。
 解体したあと、マンションに住むかどうか、決心がなかなかつかず迷う日々が続きましたが、今、こうして見ると、祖父母の思いが入った古材が使えたこと、先祖の土地に戻ったことは本当に良かったのだと

心から 思えるようになりました。
 廊下だけは残したいと言っておりました主人が、らんま、床の間、書院、障子、フスマ、ガラス戸、板戸、など使ってあるのをみて、喜んでおりましたことも とても、よかったとおもいました。
解体直前まで一緒に生活していました、妹の第一声は「なつかしい」でしたが、「又、障子張りするの?、らんまや書院の掃除、大変じゃない、ヤダ、ヤダ!!」でした(これは生活者の実感です)
旧家屋をよく知っているご近所の方は、解体した時は、もったいない

と思っていたけれど、こうして残せてよかったネ、と涙ぐんで話してくれました。
 今回、解体の立会いから始まって、住居が出来上るまで、古材のこと住まいについて、いろいろと勉強をいたしました。いろんな方々との出合いまも旧家屋が素晴らしいものだったからだなと感じております。
何かとやりにくい現場でのお仕事でご苦労も多かったことでしょう。
どうも、有難うございました。

                           平成13年12月3日   高橋