西岡常一棟梁の遺徳を偲ぶ 〔2008年9月4日、生誕100年〕
 


木を組む:〔68分➠10分〕

第四巻に至って講座はがぜん白熱を帯びてくる。

若い宮大工の核心をつく質問に、大ベテランはていねいに答える。

石井 「桁を収めるとき一番難儀したのが材料の狂いなんです
    よ。反るとか垂れるとかの場合は何とか収められますが
    横ぶれした場合、棟梁はどう対処してゆかれますか」

棟梁 「外側へ外側へ曲がるように収めたええ。
    垂木打って瓦が乗ったら中へ押し込めよるからな」

ひとつひとつ心に染み入るような問答が続く。

師と弟子の間に世代を超えて大切なものが伝授されてゆく。

口伝の「木組は人の心組」そのままのシーンが感動的である。