木を組む:〔68分➠10分〕
第四巻に至って講座はがぜん白熱を帯びてくる。
若い宮大工の核心をつく質問に、大ベテランはていねいに答える。
石井 「桁を収めるとき一番難儀したのが材料の狂いなんです
よ。反るとか垂れるとかの場合は何とか収められますが
横ぶれした場合、棟梁はどう対処してゆかれますか」
棟梁 「外側へ外側へ曲がるように収めたええ。
垂木打って瓦が乗ったら中へ押し込めよるからな」
ひとつひとつ心に染み入るような問答が続く。
師と弟子の間に世代を超えて大切なものが伝授されてゆく。
口伝の「木組は人の心組」そのままのシーンが感動的である。
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