横浜会議 第4回政策研究発表会
 

 

政策の創造と協働のための横浜会議第4回政策研究発表会発表

中田市長挨拶 〔横浜会議に期待すること〕
発表の様子 〔二藤理事長〕
 
ショートスピーチ
国際観光都市横浜の未来とブランド本牧にLRTを走らせる必要性と魅力



 
「プロジェクター」での発表

250年の鎖国の扉を開いた横浜
1854(安政元)年、2度目に来日したペリーと徳川幕府側役人との間で、横浜村において日米和親条約が結ばれ、日本は250年続いた鎖国を解いて開国をした。
当時、わずかに101戸のさびれた漁村はまたたく間に歴史転換の表舞台となり、圧倒的な求心力を生み出していった。その力は、世界へ向かう一方で、全国各地と太いパイプをつなぎ、各地の発展にも大きな影響を及ぼしている。
この各地との活発な交流こそが横浜の地位を不動にした原動力となったのである。しかし、現在の本牧地区は横浜の中心街にありながら交通面で取残された一番遠い地区となり存在感が薄い街である。

 
 
1) 開港からやがて150年
今、日本は市場経済のグローバル化で、新たな開港を余儀なくされ、揺れ動いている。再びおとずれた歴史の大転換に果して横浜はかってのような求心力を生み出すことが出来るのだろうか。
2009年、開港150周年事業の意識目的もここに尽きると思う。その一切の鍵は、かってのような全国各地との太いパイプの形成にあると言える。東アジア地域の経済的発展は、目を見張るものがある。 韓国や中国は国際観光港を目指し釜山港、上海港の港の整備を進めている。では、大桟橋を国際観光港として位置づけを強固にするには、明治・大正時代のポートトレイン方式を取入れる必要性がある。
羽田空港の拡張で横浜・神奈川県は空の玄関神奈川口を持つ、他方、海の玄関口大桟橋を国際港として不動にすることが、東日本地区の表玄関となり得る。一日も早く本牧が歴史の表舞台に立つ街づくり再生の重要性がここにある。
 
 
2) 歴史的地域資源を活かす観光都市横浜と国際港化
この歴史の「縁」に光を当て、感謝を伝えながらの活発な交流の中にこそ、新しい時代を拓く原動力を見い出すことが可能となる。
ポートトレイン方式の採用で「仮ライトレール本牧線」からJR根岸線へ相互乗入れを行うことは、地域観光資源のある武家の都「鎌倉」や温泉の郷「箱根」、或いは熱海、遠くは日光、善光寺へと船旅の観光客を癒しの旅路へと案内することができる。
地域格差が問いだされるなか、近隣県への経済波及効果は計りしれない効果が生みだされ、釜山港や上海港とは違った横浜港独特の歴史遺産と自然景観を取込んだ魅力ある国際観光港横浜が出現する。
また、ITをはじめとする先端技術を駆使した都市機能が充実しつつある横浜で、いま、最も大切なことは「歴史に学び、各地に学び、人に学ぶ」ことではないだろうか。そこから「心の開港」がはかられ、国際感覚を持つ市民が育ち、心豊かな人間関係が幾重にも生まれるに違いないのだ。新しい歴史転換の表舞台横浜がここにある。
 
 
3) 地球温暖化防止と少子高齢化時代への居住環境保存
本牧地区への次世代型交通システム(ライト・ラピット・トランジット=LRT)と巡廻電動ミニバス導入は、山坂の多い山手・本牧地区での高齢者の重要な足である、地球温暖化防止問題が叫ばれているなか居住地域としての自然環境を守る公共交通システムでもある。
現在、中区の人口は約14万人で、堀川から根岸・本牧地域約半径2km圏内に9万人が暮らしている。75歳以上の高齢化率は西区・南区・磯子区に続き四番目であり、65歳以上の高齢者も約19%を越えようとしている。
本牧・中華街(単線)地区約10kmを走る次世代型路面電車(ライト・レール・トランジット=LRT)は高齢化対策や地球温暖化防止、街並み景観に十分に配慮した21世紀型の路面電車を考え、バッテリー方式(福井大学大学院:荻原隆教授協力)を採用する架線レスでの運行は世界初である。架線レス式はボルドー(フランス)の路面から給電する地表集電LRTがある。
 
 
 

世界初のリチウム二次電池式次世代型電車(LRT)が本牧・中華街の街を走る


LRT導入は高齢化時代を迎える本牧地区住民の足とともに、三渓園を訪れる観光客の足ともなる。
本牧商店街はもとより、中華街、元町商店街も懐が深くなるとともに、買物客の滞在時間が長くなり活性化におおいに繋がる。
また、地球環境問題が問われるなか、1997年京都で各国が批准した、地球温室効果ガス削減目標の京都議定書が2008年にスタートする。各国に割当てられた1990年時点の排出量削減目標を、日本は2012年度までに6%削減することが義務付けられている。
しかし、2005年度は逆に約8.7%増えている。例えば、自動車が1km走るごとに約220gの二酸化炭素(CO2)を排出している。LRT路線案のコースを想定一日500台の車が10km走行したと考えた場合、500台×10km×220g=1100kg(約1t強)/日のCO2を排出している、年計算すると365日×約1t=約365tと最低でもなる。
2005年から排出量取引が始まった欧州では、規制の排出枠を超えた企業への罰金はCO2の1t当たり40ユーロ(約6400円)なので、年間365t×6400円=約230万円強の排出権収入が見込めることになる。よって、2012年度までの二酸化炭素(CO2)6%削減に、横浜市として国に対し貢献できる。本牧地区へのLRT導入は、今後の横浜市の公共交通システムモデルプランとなりえる。ここに市民主導による横浜の未来型公共交通システムのモデル運営体系がみえて来る。

 

4) ライトレール本牧事業予算:(想定)
LRT運行はJR根岸駅から麦田トンネル経由JR石川駅までを複線で、JR石川駅から中華街西門を経て日本大通り・大桟橋・山下公園・関帝廟通り間はループ式単線で、電停数は合計27カ所を想定している。 路線距離は合計約10KmでMM線日本大通り駅からJR根岸駅まで約30分の運転時間である。現況は自動車の通行があることから、自動車との共存を図る必要性がある。

※ 総事業費約407億円を見込む
※ 年間売上約100億円が見込まれる