西岡常一棟梁の遺徳を偲ぶ 〔2008年9月4日、生誕100年〕
 


道具と技術:〔75分➠10分〕

今回の制作の最終段階で編集の終わったビデオを西岡棟梁宅にお持ちして、棟梁と一番の内弟子である小川さんにみていただいた。

映写が終わったとき、小川さんが「棟梁にいろいろ教わりましたが、こんな丁寧には教わりませんでしたよ。出来上がったら早速買ってうちの弟子たちにみせなければならん」といつたので大笑いになった。
とに角第三巻のテーマは身近な話ばかりであるので大工の石井さんにも加わって質問をしてもらった。

その問答の一部。
石井 「僕ら三所付と習ったんですけれども・・・・・」
棟梁 「鉋の台の頭と、それからウタグチと尻と、ピターッと合わしとかんとあかんな」
石井 「こんなんなると・・・・・」
棟梁 「うーん、刃がちょっと出すぎやな」
石井 「押さえの調整とかは・・・・・」
棟梁 「そう、押えの調整が悪かったら刃の先が薄くなっとるさかい、びびりよんねん。押えを十二分に出しておかねばあかんな」

研ぎについての棟梁の注文は極めて厳しい。「魂をこめて研ぎあげる。研ぎ肌に水をかけるとパアーッとはじくようになるまで研ぎじゃありませんわな」